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皇族の喪服

2014年6月8日 桂宮(宜仁親王)死去の当日に宮邸を弔問する皇室メンバー

 

スーツの色や帽子の有無などさまざまである。

 

黒色の礼装の場合のジュエリーはジェット、そうでないときは真珠と使い分けていることが分かる。

 

​今でも皇族は公の場で手袋を携帯することが非常に多いが、弔事には西洋風に黒革の手袋をもつことがあるようだ。

2014年6月15日 桂宮(宜仁親王)の通夜が赤坂東邸で営まれた。

通夜に先立ち、ひつぎを寝室から広間に移す「正寝移柩(せいしんいきゅう)の儀」が行われた。

慣例により天皇皇后は、葬儀に関わる一連の儀式には参列しないため儀式と通夜の間に弔問した。

 

 

通夜では、男性はモーニングで黒ベストを着用している。シルクハットは持たない。

女性は一様に黒のアフタヌーンドレスでジュエリーは古風にジェットのブローチとイヤリング、ネックレスに、

黒の手袋と黒い喪扇を携えているが、帽子の有り無しは分かれるようだ。

2014年6月17日 桂宮(宜仁親王)の本葬が豊島岡墓地で営まれた。

皇族が死去した際の埋葬の儀式を「斂葬(れんそう)の儀」といい、本葬にあたる。>斂葬の儀の流れとは

 

 

本葬で男性はモーニングにシルクハットを携帯する。グレーの手袋は着用せず携帯している。襟には勲章の徽章が見える。

桂宮の父である三笠宮(崇仁親王)の左腕にはモーニングアームバンドが見える。

女性はモーニングベールという特徴的な装飾がついた帽子を着けている。服喪が深いほどベールは長くなる。

​装身具はジェットで揃え、黒手袋をはめ、喪扇をもつ。

 

写真の背景に黒と白の鯨幕が見える。

2014年6月18日 桂宮(宜仁親王)の墓所に天皇と皇后が訪れた。

慣例により、天皇皇后は一連の儀式に参列しない事になっているので、本葬の翌日に拝礼し玉ぐしをささげた。

 

 

喪主の代理を務めた彬子女王の出迎えを受けた天皇と皇后。

拝礼を終え帰る際には、三笠宮夫妻に気遣いの声をかけた。

 

一連の儀式から外れているためか、皇后は皇族においてはめずらしい

和装の黒喪服で墓所を訪れた。手には喪扇を持っている。

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